沖縄 20~30代就職・転職

-vol.190
精神障がいになってから自信が無く一般的な職場で働きにくい( 匿名希望 21歳 女性 )

Q. 大学を卒業後、3か月ウエイトレスとして働き、現在は無職です。就職したいのですが、なかなか勇気が出せません。
 精神的な病気にかかってから自信がなく、仕事に就きたい気持ちがあっても、日によってはやる気がない時もあり、気持ちにムラがあります。どうしたらやる気が維持できるようになりますか?
 自分では障害者と健常者の間にいる立場だと思います。病院の先生にもそのように言われました。病気になって、頭も悪くなっているような気もしますが、皆からは普通に見えるよと励ましの言葉をもらっています。なんだか中途半端な立場で、自分の居場所が分からなくて困っています。一般的な職場か障害者雇用の職場か、どちらがいいのか迷っています。 
A  病気が自分のやる気に影響したりするのは悔しいことだと思います。でも、あなたの場合、一緒に病気を治そうとしてくれるお医者さんや、大学に通わせてくれたご家族がついています。健常者でもそうですが、周りのサポートがあってこそ働けるのです。周りの力も借りながら、前へ進みましょう。
 さて、仕事選びで大切なことは「何をしたいか」と「何ができるか」です。何がしたいかが決まれば、その仕事に就くには何が必要かを調べ、どうすればそれを身につけることができるかを考えます。
 「何をしたいか」は、あなたの興味、関心、価値観といった「やりがい」から探しますが、それが漠然としているときは、「何ができるか」で仕事を選びます。仕事に取り組んで掘り下げていくことで、その仕事の意味や社会的役割等が見えてきて、「やりがい」につながることがよくあります。仕事に感謝とやりがいを感じられることは、とても素敵なことです。そういう仕事にあなたもきっと出会えますよ。
 「何ができるか」という制約は誰にでもあります。お医者さんと相談し、病気の治癒を優先しながら仕事を探してください。あなたの一番の理解者であるご家族とも相談してください。
 仕事は一生ものです。焦る気持ちは捨てて、あなたに適した仕事がきっとあることを信じ、今できることをします。
 無理をせずに、できる仕事、できる時間の中で選び、仕事の幅をそこから広げていくことも可能です。特に障害者雇用の職場にこだわる必要はないと思います。
 求人情報をよく読み、仕事の内容を確認してください。ウェイトレスの経験を踏まえて探すのもやってみてください。過去の経験で学んだことの中に、次の仕事につながるヒントがみつかることもよくあります。
 病気と闘いながら仕事を探すのは大変ですが、相談する人のサポートを受けながら、焦らずに進んでください。