-vol.185
趣味と仕事の両立ができず困っている( Gさん 10代 男性 職歴/宅配業4ヶ月 )
Q.
ボランティアで陸上競技の審判をしていて、シーズンは毎年3月〜11月でほぼ毎週土日に大会があります。
平日は仕事をして、土日は陸上競技の審判をしたいのですが、土日が休日の仕事が見つからなくて困っています。
履歴書に「土日は陸上競技の審判がある為に、お休みを頂けたら幸いです」と記入したら、どこの会社も採用してくれませんでした。
A
陸上競技審判のボランティアとは、多くの方々の協力でスポーツも成り立っていることに改めて感心しました。
さて、問題は仕事です。Gさんにとって仕事とは何でしょうか。人生設計の中で、どういう位置づけになっていますか?
履歴書に「土日は陸上競技の審判がある為に、お休みを頂けたら幸いです。」と書くことは、土日出勤の会社に対して要望しているようですが、なかなかそれに応える会社は少ないと思います。
会社は、仕事に合わせて人事を配置し、休日を設定しています。応募者にいきなり自分の休みを土日で配慮してくれといわれても困るわけです。社員全体のルールで休日の取り方を決めていて、面接の担当者の一存で、新規に採用した人に配慮するわけにはいかないという事情があります。
有給休暇を含めた休日を利用して、個人的な用件を済ませることが一般的です。Gさんの場合、土日休みの会社に絞って応募企業を探した方がいいでしょう。
面接や応募書類では、個人的な価値観の趣味やボランティアの話はメインにしません。会社は応募者の職務遂行能力を知りたいわけですから、そこにポイントを絞ります。
「何が出来るか」「コミュニケーション能力」「志望動機」「仕事に対する心構えと姿勢」が、応募書類(履歴書、職務経歴書)と面接で担当者にちゃんと伝わったでしょうか。そこを今一度点検すべきです。
ボランティアが不採用の理由というよりも、そのことが強調されて受け取られた結果、「志望動機」や「仕事に対する心構えと姿勢」があいまいと感じられたのかもしれません。ボランティアが仕事の阻害要因として受け取られてしまったとしたら、面接は失敗です。能力ややる気をボランティアが支えていて好ましいと受け取ってもらえればプラスです。
Gさんがやってきたこと、やろうとしていることが、どう仕事にいい影響を与えるかを採用担当者は見るはずです。
仕事にはそれぞれの価値と役目があります。Gさんが応募する仕事にそれを見出して、「この会社のこの仕事に惚れて応募しました」と言えたらいいですね。
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